専業主婦の頃は、家事は頑張っていたけど仕事ほどの体力は使わなかった。
でも、孤独で誰の理解も得られない分、精神的な疲れは常にあったと思う。
自分の頑張りに対して現金で給与が出ない、キャリアアップできない専業主婦は辛かった。
専業主婦でキャリアアップに一番近い事って言ったら…妊娠出産して子育てを始めるとか、そのあたりになってしまうのかな。
休みの日もはっきりしないのが専業主婦。
心ない人は『専業なんて毎日が休日でしょ』と言う人もいる。まぁ、あながち間違ってもいない。
でも全然休んだ気がしないのと、まとまった休みが取れないというのが辛いところ…
連休なんて概念、専業主婦にはないから。
むしろ夫が連休に入ると、我々は普段よりも忙しくなる。
今の正真正銘、連休中の私みたいに4日間ほとんど自由な時間で、何をしようか1日1日を楽しみに過ごせるような休みは絶対になかった。
他人から見たら無職の主婦でも、当の本人は年中無休の気分なんだから、こんなつらいことないよね。
働き始めた今を比べたらどうだろう。
タイムカードを押し、勤務時間を記録することで自分が何時間働いたのか誰の目にも一目瞭然。
その時間分の給与がもらえて、勤続年数や資格取得によって給与が上がったり、役職がつく可能性もある。素晴らしいよね。
『いつもありがとね〜』というふわふわした評価や、エプロンや調理器具などのプレゼントが給与ではない。
当たり前の、普通のホワイト企業が素晴らしく感じるほど、専業主婦という括りは私にとっては不明確で不名誉だった。
今の私は『専業主婦』ではない。
家事もほどほどだし、子育てもないから『兼業主婦』って感じでもない。
『既婚の介護士さん』くらいが心地よい。
何より、肩書きに『主婦』って付けなくても存在価値があるのが嬉しい!
結婚したら『主婦』と名乗らないとどこにも属せない感じの雰囲気が実は好きじゃなかった。
結婚前は憧れたけど。『主婦です』とか『主人が○○で〜』なんて言うのが。
今振り返ると、私的には窮屈だったな。
連休中、何となく気分が乗ったので久々に夕飯を作って夫の帰りを待ってみたら、すごく喜ばれた。
鬱になってからめったに料理しなくなったけど、たまに作るととても有り難がられる。
毎日作ってた頃の方が手の込んだ料理をたくさん作っていたのに、たまにしか作らない簡単な料理数品の今の方が喜ばれる。不思議。レア感が良いのかな。
ちなみに、ごぼうサラダは専業主婦の頃より、今の方が美味しく作れる。
職場で『ごぼうサラダにはすりごまと本だしを入れるとウマい』という新しい知識を得たから。ふふん。