まろやか人生

うさぎと筋トレとお菓子大好きウーマン

脳内孤独のグルメ

私の地元は蕎麦が有名!ちょっと変わっていて、蕎麦が緑色というのが特徴。

地元が好きじゃない(ていうか嫌い…)私も地元の蕎麦は大好きだったので、札幌に来てからは美味しいお蕎麦屋に巡り会えず、かなりがっかりしたし、ここ数年は蕎麦から遠ざかって安くて美味しい丸亀製麺のうどんにすっかり浮気していた。

 

けど、最近とある所にちょっと良い雰囲気の店構えのお蕎麦屋があるのを発見。

生まれも育ちも札幌の夫もその店の存在を知らなかったらしいけど、新しく出来たという感じではなかったので、どうやらそれなりに歴史のある店のようで…

 

いつもその店の前を通りがかるのが、タイミング悪く急いでいる時や昼食を済ませたあとだったりしてなかなか行く機会がなかったんだけど、

先日お昼時にちょうど用事が終わって、帰宅前にそこの近くを通る予定だったので、思い立って入ってみることにした。

 

お昼時なのもあったけど、小さな駐車場に車がみっちり。しかも、周辺の道路脇にも駐車場空き待ちの車がたくさんハザードをあげて停車していた…。

近隣の住民は迷惑していないのかなぁ、なんて夫と話しながら、私たちもその辺をぐるぐるまわりながら空き待ち。

 

でもよく見ていると、その近隣の住民たちもわらわらと徒歩でその店に入っていくので、これは…地域にも認められたガチな店なのだと思うと期待が高まる!笑

 

なかなか駐車場が空かないので何度も『諦めて帰ろうか…』『いやせっかくここまで待ったんだから』と夫とモメそうになりながら40〜50分待って、ついに駐車場に空きが出て停める事ができた。

中に入ると運良く小上がりが一つ空いたところだったのですんなり席に通される。

 

私は地元の行きつけのお蕎麦屋でよく食べていた鴨せいろを注文。夫はとろろ蕎麦と牡蠣の天ぷらを注文。

 

さらに待つこと15分…蕎麦到着!

 

 

 

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牡蠣の天ぷら

 

私と夫は牡蠣が大好物で、以前も牡蠣の食べ放題の店で2人で80個ほど食べた事があるくらいなんだけど…そんな私たちも唸る美味しさ。

身は大きいけど、味は繊細で、つけつゆも抹茶塩もいらないくらい牡蠣そのものの磯の香りや塩気がしっかり残ってる。

揚げ加減も絶妙で、衣はサクサクなのに牡蠣はとろっとしていてクリームコロッケのようなミルキーさ。

 

 

 

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そして鴨せいろ

 

温かい鴨出汁に冷たい更科蕎麦をつけていただく。あったかい+冷たいの組み合わせ…大好き。つけ麺とか、ホットケーキにアイスとか最高。

 

地元の行きつけのお蕎麦屋の鴨せいろに身も心も捧げた?私なので、かなり厳しめに評価するつもりで挑んだけど…美味しい!

 

出汁は結構濃い。でも決して塩っぱいのではなく、濃い。味に深みがある。とても濃いのに喉が渇かない、汁が熱すぎないのも良い。鴨せいろの汁はやや熱めのぬるめ(意味不明)がベスト。

 

鴨肉は出汁を出し切って(ダジャレじゃない)パサパサになっている店も多いけど、ここのは出汁が出ているのに肉が柔らかくて味も染みていてすごく良い。

ネギもくたくたになっていないけど、生のジャキジャキした感じもなく、本当に程よいタイミングで汁に投入されたんだなぁというシャキシャキ感があって美味しい。

 

肝心の蕎麦もすごく美味しかった。更科は本当に美味しい店とそうでない店が分かれてしまうので、イマイチな店だと『これ、蕎麦やなくて伸びた素麺か?』と言いたくなるのだけど、ここのはちゃんと蕎麦。

あっさりしているけど蕎麦の風味は損ねていないし、濃い鴨出汁に負けてない。

 

喉越しも良いけど、ぶつぶつ千切れるような柔らかさではなく、それなりに歯応えもあって、伸びた素麺と揶揄されるような要素はない。

 

正直地元のお蕎麦屋と良い勝負…鴨出汁に関してはこちらの方が好きかもしれない…。

こんな美味しいお蕎麦屋が札幌にもあったんだと嬉しくなると同時に、少しだけ悔しいような…複雑な気持ち。

そんな事を考えながらあっという間に完食。

 

夫と美味しい美味しい連呼しながら、脳内では上記のような感想を孤独のグルメ井之頭五郎風に呟いていた。

美味しい物を食べる時はだいたい脳内に井之頭五郎を召喚する。

 

独り暮らし時代はこの【井之頭召喚】のおかげで、一人でも食事が楽しめた。その癖が未だに抜けないけど、食事がより美味しくなる気がするのでおすすめの食べ方。笑

 

お題「昨日食べたもの」