まろやか人生

うさぎと筋トレとお菓子大好きウーマン

父の笑顔が見たい

膵臓がんの手術後、体力がなくなりリハビリが進まなくて退院できない父に数ヶ月ぶりに会ってきました。

 

ガリガリに痩せ細り、どこを見てるのか分からないような虚ろな目。

 

あまり目が見えていないらしく、話しかけても私と認識するまで時間がかかってなかなか反応が返ってきませんでした。

 

手術は一応成功したのですが、リンパに転移が見つかったし、立ち上がる事もできずに病院では看護師2人で介助をしているようです。

 

医師から自宅に戻るのは難しい、介護の負担が大きすぎる、と説明を受け

 

老健に入居する方向で話を進めるしかなくなってしまったのですが

 

何ヶ月も自宅に帰れず、目も見えず、好きな物も食べられず、愛犬にも会えない父は体だけでなく心も病んでしまっていて

 

時々母に電話をかけて『もう俺は死にたい』と泣いてると聞きました。

 

 

母は毎週決まった時間にかならず面会に行っているのですが、

 

父は時間の感覚も分かりにくくなってしまって、常に病室で孤独なせいか

 

面会日じゃない日に間違えて『なんで今日会いに来なかったんだ』と怒って電話をかけてくることもあったとか。

 

わたしは自分のメンタルも不安定で、父の変わり果てた姿を見るのが怖くてしばらく面会に行けずにいたのですが

 

母から『この前、お父さんが今日もGUMIは来ないのかって聞かれたよ』と言われた時に

 

これは逃げていてはいけないと思い、その数日後の面会日に初めて病院へ行きました。

 

 

15分間しかいられない決まりで、何を話していいか分からなかったけど

 

少しずつ話し始めた父が『最近、同じ病室の人が家に外泊で帰ってる…』とか

 

『コーヒーが飲みたいな』とか

 

『寿司食べたいな』と言っていて

 

私と母が『実家の環境を整えたら外泊はできるかも!』と話し合い

 

私が『そのためにも、辛いかもしれないけど、頑張ってご飯食べて体力つけよう、また3人で家でご飯食べよう』と父に言うと

 

父は少しだけ目元が笑ったような顔になり、『家帰る』と呟いたところで、面会時間は終わってしまいました。

 

部屋から出る時、『また来週会いに来るからね、毎週行ける時は必ず行くから』と言うと

小さく何度か頷いてくれました。

 

父がここまで辛い思いをしていたなんて、もっと早く会いに行けばよかったと悔やみました。

 

血が繋がっていないから、実はそんなに私に会いたいと思っていないんじゃないかと思っていたのですが

 

わりと頻繁に『今日はGUMIくる?』と聞いていたそうで…。

 

今は、母が実家の不用品などを処分して、車椅子のまま室内を動けるようにしています。

 

私も父の外泊が決まったら、前後も含めて仕事を休みにして父の外泊時の介助をしようと思っています。

 

食事制限など色々と問題が山積みですが、どうにか良い方法を考えて、少しでも好きなものを食べさせてあげたいです。

 

ここ数年は父が年々痩せ細って弱る姿しか見ていないのに

 

なぜか今は元気だった頃の父の姿がすごく鮮明に思い出されて、胸が痛いです。

 

お寿司、食べさせてやりたい…。

 

 

久しぶりの日記ですが、吐き出すところがここしかなく、重い話ですみません。