まろやか人生

うさぎと筋トレとお菓子大好きウーマン

本当のわたし

専業主婦になって、夫が激務だった時期。すごく寂しかったんだと思う。

友達もいないし、兄弟もいないし、母との関係は…まだぎこちなかったし。

仕事もしていないし、社会から完全に取り残されて、とにかく寂しかった。

 

特に当時から夫婦間でレスに悩まされていたので、夫に女性として見てもらえてないんじゃないか、自分は一体何者なのか、と苦しんでいた。

 

その頃ハマったのがコスメ収集。先に言っておくと、今も収集癖は治ってはいない。笑

最近は海外コスメやベースメイクが気になっていて、良さげなものを見つけるとスッと連れて帰ってきてしまう(会計済み)。

 

でも当時の私はコスメを楽しむというより、何とかして夫に女性として見られようとか、周りに所帯じみた人と思われないように、若々しく可愛くあろうと必死になっていて

コスメの選び方とか魅せ方が自分に合っていなかったと思う。

 

服装にもそれが現れていて、夫が結婚前に好きだと言っていたふわふわ系のニットとか、パステルカラーのコートとか、リボンのついた小物とか、そういうのを選んでた。

自分でもそういうのが好きだと思っていたけど、どうやらそうでもなかったらしく…。

 

夫ウケを気にしなくなってから選んだコスメや服を身につけるようになって、以前の物はほとんど触りもしなくなった。

そして、あんなに頑張っていてもなおレスが解消しなかった苦い思い出があるので、ふわふわニットや女の子らしいピンクのリップを見ると寒々しい気持ちになる。

 

決して夫に強要されたわけでもなんでもないんだけど、あんたが可愛いって言ったから買ったのになんで抱かないんだ!という怒りでいっぱいになった。

 

こわ。笑

 

今は自分の好きな色味のコスメや、肌の色や骨格に合う服を着て、我ながらすごく垢抜けたと思うし、自然体で可愛いと思う。

 

夫が好きな石鹸の香りの香水は、私にはただの手洗い石鹸のようで好きではなかった。

今は夫が苦手だけど、私が大好きなサンダルウッドやムスク系の重めの香水を容赦なくつけている。(ドルチェ&ガッバーナではない)

 

繰り返すけど、夫は石鹸の香りの香水も別に強要なんてしたことはない。

ただ、こういう香りが好きだと聞いたので、勝手につけていただけ。

 

 

一時はもう夫の事を愛しているのか全然分からなくなった。

何度も泣きながらレスを解消したいと訴えても困った顔をして謝るだけの夫に好きと言う気持ちを抱けなくなっていた。

優しくできない。ちょっとしたことでもウザいと思ってしまう。

 

私が仕事を始めてからさらにその気持ちは増し、自分が夫の事をどう思ってるのか分からなかった。

仕事が楽しすぎて、年末に夫と休みを合わせるのが鬱陶しく感じるし、クリスマスを過ごすのも面倒だなと思っていた。

 

だけど今日、コスメと服の整理をして、夫ウケだけを考えて集めた品々を久しぶりに手に取って、自分がどれだけ夫を愛していて、夫に愛されたがっていたか気付いた。

あまりにも気持ちが強すぎて、自分が望むように愛されている実感がないことが辛すぎて、無意識に夫への気持ちを封じ込めていた事に気付いた。

気付いた途端、ダバーーっと涙が出てきた。

ぽろぽろとかじゃなく、ダバーーっと。

話し合いで感情的になって出るいつもの涙とは全然ちがって、すごい勢いで出てきた。笑

 

強がっていたつもりはなかったけど、ずっと寂しい気持ちに蓋をして、夫なんて必要ないと言い聞かせていたんだと思う。

 

レスのまま今年結婚3年目を迎えた。

 

別れる為に身辺整理を始めたのに、自分がどれだけ夫を思っていたかを認識して困惑してる。

 

自分の気持ちに気付いたからと言って、じゃあやっぱり愛しているからこの先もずっと一緒にいたい、とは思えない。

レスである限り私の心の中に大きなしこりはあり続けるし、自ら納得して子供を産まない選択をするのと、そもそも子供ができる行為をしていないからできようがありませんと言うのでは全く違う。

 

夫婦として必要だと言い続けてる事を解決しないまま、夫の親族との付き合いや義両親の介護や、夫自身の介護がやってくるなんて、受け入れられない。いくら好きでも。

 

この先、子供がいたり、夫婦で仲良く好きな事をしてお金がないならそれも人生だけど、夫の介護要員としてスタンバイしつつ、誰に抱かれる事もなく、ただ扶養から外れて共稼ぎとして仕事を頑張って、節約してもいつもギリギリで、疲れてきた頃に介護スタートして、夫は多分先に死んで、私は老いて孤独に生き、誰に看取られることなく死ぬなんて。

 

無理。

 

だから今度こそ本当に別れると決めたのに。

今さら好きだったとか気付いても気持ちが揺れるだけ。

 

落ち着いて、身辺整理を続けよう…