まろやか人生

うさぎと筋トレとお菓子大好きウーマン

今だから言える元夫の会社の話

宣伝したい訳ではないのですが、今の職場に入った時に、職員やお客さまに既婚である事を話していたので、最近の私の事情を知らない人に『旦那さんとは仲良くしてる?』と聞かれる事が多く…

隠すつもりもないので、離婚したことを報告するとみんな物凄く驚きます。

 

そして皆さん高確率で『こんな素敵な奥さんを捨てるなんて!』と言います(´-ω-`)

 

素敵な奥さんと思われているのは嬉しいけど、常に私が捨てられた前提なのでプラマイゼロ、むしろマイナス。笑

 

『いえ、私が捨てました…』というと何故か『ッッ!?!?』ってなります。

どないやねん。笑

 

まぁ、最近の精神状態が安定しているので、側からみたら温厚で明るい、とても離婚なんて切り出しそうにない人に見えているのだと思います。

 

だからなのか悪気はないと思うのですが、とにかく理由が気になるようで、『どうして?どうして?』と質問攻めにされます。

まさか、レスが原因だなんて言えないし、性格の不一致?価値観??他にも色々あるにはあるけど…

変な話、DVや浮気、借金などの理由に比べるとイマイチ弱いというか…←

 

フワッと話すと『…え、それだけで離婚?』みたいな反応をされます。笑

たった3年でギブアップ?とも言われました。笑

 

たしかに3年って普通に考えたら短い期間だと思います。

でも、私と元夫の3年間って体感10年くらいの苦労がありました。

 

レスの間接的な原因(もしかしたら直接的?)にもなっていたのが元夫の仕事。

 

当時は身バレが怖くて具体的な事を書けませんでしたが、元夫は老舗のクリーニング店を営んでいました。

元夫の祖父の代から続いていて、元夫は3代目の代表でした。

 

店舗も一番多い時で7店あって、年に一回くらい、テレビやラジオなどにちょこっとだけ出演したりもしていました。

 

経営者で、メディアにも出て…なんて聞いたら、華やかなイメージを持たれそうですが、実際は傾きかけた会社を立て直すために、オファーがあればテレビに出て少しでも宣伝を…と言った感じで、元夫はかなり無理していました。

 

工場で働くスタッフの大半がパートさん、高齢の方や持病持ちの方など、結構訳ありの方が多く、店舗の受付スタッフはほぼ子持ちの主婦やシングルマザーだったので、子供の行事や急な発熱で当日欠勤も多々あり…

代打がいないので、元夫が自ら受付に立つ事もしょっちゅう。

 

受付に立ったはいいけど、その間の代表としての業務は当然ストップしているので、店舗閉店後に本社に戻ってデスクワークもするし、シミ抜きの技術を売りにしている会社で、その主なシミ抜きを元夫自身がしていたため、工場での仕事も残っていました。

 

夜になると各店舗に集まったクリーニング品を自家用車で回収して、本社の工場まで持ってきます。

繁忙期では私も一緒に回収作業を手伝いに行ったりもしていました。

 

店舗は基本、受付が1人しか常駐していないので、何かトラブルがあったときに、受付スタッフが頼れる責任者は代表である元夫しかおらず、休日でもパートさんからちょっとしたことでも頻繁に電話があり、

レジが壊れた時や、悪質なクレーマーがなかなか退店しない…みたいな時には、夫婦で映画館に向かう途中で引き返して会社に帰る事もありました。

 

日常的なハプニング以外にも特殊なモメ事も色々ありました。

 

ちょっと精神的におかしな社員が退職する時に残業代未払いを主張して会社を訴えてきた事があり、その残業代っていうのは、勤務が終わってるのにタイムカードを切らずにだらだら雑談していた10分だったり、勤務中に何度もトイレに行ったり、外回り中になかなか戻ってこない(理由は不明)の15分だったり…正直言ってかなりグレーな残業代でした。

 

なので、そのグレーな残業代を半分支払うという事で和解しようとしたのですが、なんとその社員は精神的苦痛の慰謝料まで請求してきて…さすがにうちはそこまでブラックじゃない!と元夫も憤り、モメにモメて。笑

最終は残業代半分支払いのままで収束しました。

 

他にも社員が会社の小金を横領していたり、備品を盗んでいたりという事件もあったし。

閉店後の本社に不審者が入ったとセキュリティ会社から真夜中に連絡がきて元夫が駆け付けた事もあったし。

 

どれも中小企業の経営者なら仕方ない…という事もあるんでしょうけど、私が一番ストレスだったのは親族経営である事でうまれる義家族とのトラブルでした。

 

笑い話で済むものから話すと、ある早朝にまたしてもセキュリティ会社から、本社に侵入者ありという連絡を受けて駆け付けると、義父が会社のFAXを私用で使いに来た事で防犯カメラとブザーが作動したことがありました。

 

あれほど7時前に鍵を開けると作動すると言ってあったのに!

休みの朝6時に叩き起こされた当時は本当にぶん殴りたいくらい義父に腹を立てたのをよく覚えています。爆

それでも苛立つ元夫をフォローするために『まぁ、本当の不審者じゃなくて良かったよ…』と言うのが精一杯でした。

 

あとは元夫の姉の夫が常務として働いていて、会社で何かあると義姉がいちいち口を挟んでくること。

義姉は昔本社で働いていたため内部の事に詳しくて、助けられた事も多々あるのだけど、自分の旦那の待遇にイチャモンを付けてきたりもするので内心うっとうしかった。

 

そして会社を廃業する大きなきっかけになったのが元夫の叔父にあたる専務。

 

この専務が高齢で、定年を迎えているのに、小金欲しさで一向に会社を辞めたがらなかった。

大した仕事もしてないのに、身内である事を理由に良い給料をもらって居座ってる。

専務を雇い、その給料を払い続けていたのは会長である義父の意向…。

 

専務と会長の給料が会社の運営をかなり圧迫しているのに、自分の親と叔父が相手では強く出ることもできず、何とか説得して多額の退職金を渡して専務には退職してもらったけど

 

その後、なんと専務は自分が持っている会社の株を買い取れと半ば脅しのような事を言ってきた。

 

専務が株を持ち続けていると、株主総会で専務に発言権が与えられるため、会社の不利になるような意見を押し通そうとするかもしれない。

 

または、下手に別なところに株を売られたら、身内だけで固めてきた株主総会に訳の分からない人間が入ってくるかもしれない。

それを仄めかして、株を高く買い取れと言ってきた。

 

そこで元夫も私も疲れ果て、色々走り回ったけど、この先の経営もどんどん厳しくなる事を見越して、もう会社を畳もうと決意したわけです。

専務だった叔父はその後、元夫の実家(本家)からは半分絶縁されたような状態に。

 

こうして改めて書き出してみるとドラマのようなドロドロ騒動でした。笑

 

このドロドロ騒動に3年間巻き込まれ続けた私は心身ともに疲弊して、そこにレスの虚しさや専業主婦である事の窮屈さに心を病んで、鬱になったわけです。

 

こんだけキツい目に遭ったら、鬱にもなるわ…と自分で納得してしまった。

ここまで詳しく話せる相手がいなかったし、ブログでも書けず、ずっと一人で抱え込んでいたけどやっと吐き出せた。

突然書きたくなって一気に書いてしまったけど、書いたらスッキリした!笑

 

なんだか身軽になれた気がする。

これから、もっと自由にもっと楽しくシングル生活していこう(*´ω`*)