いま、職場でクリスマスイベントを実施中です。5日間、入居者さんたちとクリスマスケーキを作って食べるというおやつレクをしています。
全入居者さんを一度に集める事ができないので、毎日5〜6名ずつ集めて5日間に分散して行うというものです。
私はこの5日間のうち3回出勤なので、3回サンタに扮装します。
そして3回ケーキを作り、3回ケーキを食べます。…本場のサンタさんばりに恰幅の良い体になりそう。笑
普段あまり話さないおじいちゃんが真剣にスポンジケーキにクリームを塗り、上手にデコレーションしているので、職員たちが感心していると『昔、お菓子屋で働いてたことがあるんだ』と笑顔で話してくれました。
その方は『久々に子供に戻ったみたいだ!ケーキ美味しかったなぁ』と何度も繰り返していました。
イベントが終わって、お部屋に戻る時には『今年はどこにも行けず、誰にも会えず、なんにも良いことがなかったけど、最後にこんな良いことがあった、終わりよければすべてよしだな』と言っていました。
次の日のメンバーでは、いつも明るくお茶目なおばあちゃんが『年取ってからこんな楽しいこと初めて!人生辛いことばっかりだったけど、今日はみんなでワイワイして、本当に良い日だわ…』と言って、声を上げて泣き出したり…
私も若輩ながらここ数年色々あったので、なんか気持ちがすごくよく分かる…。思わずもらい泣きして他の人たちに『二人して何泣いてんだか〜』とツッコまれたり。
正直、普段の仕事+イベント準備と人手不足で凄まじい忙しさと疲れでしたが、ここまで喜んでもらえて、本当にやってよかったと思いました。
24日の最終日にまたサンタになってパーティーしてきます。
そんな、人生の先輩方の喜ぶ顔と対照的に、数日前の神田沙也加さんの訃報の話…
昨日、ご両親が沙也加さんのお骨を抱いて報道陣の前に立たれた姿を見て、涙が止まらなくなりました。
私に子供はいませんが、それでも愛する娘を失ったお二人の気持ちが自分の胸にも突き刺さるようでした。
そして子供の立場として、絶対あんな辛い思いを親にさせちゃいけない…と強く感じました。
もちろん今回の沙也加さんの死を批判する意味ではありません。
今まで、自分の都合で『どうしても無理になったら死ぬのもあり』と考えていた私自身への戒めです。
ブログにも何度も書いていましたが、私は今年、死ぬくらいなら好き勝手してやるというモチベーションだけで乗り切ったけれど、本当に疲れたらいつか死のう…と心のどこかで考えていました。
むしろ先延ばしにしつつも、いつかは死んでやる、それまでの辛抱だから、という考え方で自分を奮い立たせていました。
でも昨日限り、その考えを改めました。
母にあのお二人のような思いをさせてはいけない。
昨日から、私のたった一つの目標が決まりました。
それは、親より先に死なない事。それだけです。
自分で死を選ばない事はもちろん、健康的な生活をして、安全に気を付けて、慎ましく生きていきたいな、と思います。
沙也加さんのご両親のお二人が、報道陣に挨拶されているのを見て、あまりに辛そうで目を背けたくなったし、
こんな時まで気丈に振る舞うことなんてないのに…と思いましたが
お二人の辛そうな姿を見て、私のように『親にあんな思いをさせてはいけない』と生き方や行動を見つめ直す人が少なからずいたのではないか、と感じます。
どうかそうであってほしいと感じます。
ただ生きているという事実が、どれほど価値のある事でどれほど意味のある事かというのを教えていただきました。
そして生き抜いて歳を取った時、いまの職場の入居者さんたちのように、辛かったけど生きててよかった、と言えたら良いなと思います。